車を買ったとき、普通に買うよりも支払金額を抑えられるからと契約した残価設定ローン。
おトクに乗れてはいるけれど、
- 制限されている走行距離を超えないだろうか
- 事故にあってしまったりぶつけてしまったらどうしよう
など、買う時は大丈夫と思ってはいたけど乗り続けているうちに不安になってくる方も多いみたいです。。
さらに、もう少し支払いを抑えたいけど方法ないのかな・・・といった悩みを抱えている人も少なくはないでしょう。そこで今回は、そんな悩みに答えられる方法をご紹介します!
意外な事実!残価設定ローンは借り換えられる!
それではさっそく、残クレ車に乗り続ける悩みを解決する方法をご紹介します。
その解決方法とは「銀行のカーローンに買い替える」ということです。
銀行で車のローンを借りるときって新車の時じゃないといけない、と思っている人が意外と多いのですが、実は借り換えにも使えるのです。これは意外と知られていない方法なんですよ。
銀行の自動車ローンは意外と万能で、新車購入の資金や残価設定ローンなどのディーラー系ローンの借り換えだけではなく、車検をはじめとした車の整備費用や車庫の建設費用、教習所の学費の借り入れにも使えるという超万能なローンなのです。
これは、借り入れする金融機関にもよりますので一概にも言えませんが、様々な用途に使える、ということは覚えておいた方がいいでしょう。
残価設定ローンから銀行ローンに借り換えて支払金額を抑える!
次に、銀行ローンに借り換えることの最大のメリットを紹介する前に銀行ローンに借り換えることで得られる恩恵の例を挙げていきます。
- 1.残価設定ローンよりも金利が低い金融機関が多いので、総支払金額が安くなる
- 2.月々の支払金額を抑えたり増やすことができる
- 3.ゴールド免許を保有していたり、ハイブリッドカーに乗っていると金利の優遇が受けられる
- 4.他のローン(住宅ローンなど)を借りていると金利が優遇されることがある
- 5.車検証上の所有者欄を自分の名義にできる
上記のように、銀行ローンに借り換えると様々な恩恵を受けられますが、やはり一番の恩恵は「金利」でしょう。
日産の残クレの一般的な金利は「4.9%」です。(キャンペーン等で低くなったりもします)
一方、銀行の自動車ローンの金利は近年のゼロ金利政策の効果もあってか、多くの金融機関で固定金利で「3.5%」、変動金利で「2.5%」くらいの金利で推移しています。
たった1%ちょっとの差だと面倒なんじゃないか・・・と思う人もいると思いますのでシミュレーションをしてみます。
e-POWER ハイウェイスターVで試算してみよう!
サンプルとして、日産のミニバン「セレナ」、グレードは「e-POWER ハイウェイスターV」でシミュレーションをしてみましょう。
わかりやすくするため、車両本体+諸費用の金額で試算をします。
車両本体価格が3,404,160円
諸費用が122,359円
合計3,526,519円
以上の車をサンプルにして、残価設定ローンと銀行ローンの比較をしてみます。
まずは残価設定ローンです。
5年間の残クレでの契約で試算してみます。
支払い回数:60回均等払い
頭金:6,519円
クレジット所要資金:3,520,000円
金利:4.9%
初回分割支払額:47,935円
2回目以降分割支払額:44,300円 × 58回–
最終回分割払支払額(据置額):1,531,000円
支払利息:628,335円
となります。最終回に約150万円据え置かれているので月々の支払いが安く感じますが、最後にまとまったお金を用意しなければなりません。もし乗り続けるとなると少々厳しい金額ですね。
次に、銀行ローンを借りた場合でのシミュレーションです。
車の条件は残価設定ローンと同じで試算してみます。
今回は支払い期間を延ばして7年間としてみます。理由としては、車を買い替える時期が平均的な期間で7年前後とされているので、この期間とします。
支払い回数:84回均等払い
頭金:6,519円
クレジット所要資金:3,520,000円
金利:2.55%(変動金利)
分割支払額:45,800円 × 60回–
支払利息:327,200円
となります。
支払期間が2年間も伸びていますが金利が約半分ということで支払う利息が約30万円もおトクになりました。月々の支払金額も残価クレジットとほぼ同じ水準にすることができます。
これは新車の状態での試算ですが、支払い途中であっても十分に恩恵を受けることができますよ。
銀行ローンの方が借りてる期間が長いのに利息が安くなる!?
数パーセントでもやっぱり金利は大きいね。
もし残価設定ローンで車を購入していて、5年以上乗り続けたいと思った場合は“なるべく早いタイミング”で銀行ローンに借り換えてしまった方が得策と言えるでしょう。
ですが、これは変動金利での借り入れとなるので、将来的に金利が上昇した場合は支払い総額が増えるリスクもあるということを念頭に置いておく必要もありますが、住宅ローンのように数千万円の借り入れというわけではなく、期間も7年間と比較的短めなのでそこまで気にする必要は無いとも言えますね。
意外と難しくない!銀行ローンへの借り換え
銀行ローンの借り換えがおトクであることはわかったかと思います。
こんな方法は教えてもらえなかったね
とはいえ、世間的に「銀行でお金を借りるのは手続きが難しいし面倒だ」というイメージが先行しがちかと思います。
しかし、実は銀行でローンを組むのは意外と難しくはないのです。
確かに、ディーラーで手続きをする残価設定ローンは必要書類もないですし、何より車を買う窓口でそのまま手続きをできるので非常に楽です。
銀行で借りる場合は、複数回は銀行の窓口へ行かなければなりません。しかも平日の9:00~15:00という限られた時間となってしまいますので、平日に時間をとれる人に限られてしまいます。
それでも、ゆくゆくの支払い総額を考えれれば圧倒的に銀行ローンがお得ですので、”時間がない”で数十万円もの金額をあきらめるのは、いささかもったいない気がします。
手続きが面倒!と思っている人へ朗報。ネットで簡潔可能な銀行ローンもあり!
手続きが面倒であれば、最近は審査から書類の提出、引き落とし用の口座開設までネットと郵送で完結できるタイプの自動車ローンも出てきたので、それを行っている金融機関を探すことをお勧めします。
申込手続きに必要なものは窓口へ行く場合とネットの場合とで共通しています。
-
- 印鑑
- 写真付き身分証明書のコピー
- 印鑑証明(※)
- 住民票(※)
- 昨年度の源泉徴収票
- 借り換えるローンの対象となる車の車検証のコピー
- 借り換えの場合は現在の残価設定ローンの残債がわかるもの
(※)はどちらかが必要になるケースもあります。
これだけ揃えれば問題ありません。
ディーラーよりも揃えるものは多いですが、低金利でおトクに借りられるのであれば惜しくはないと思います。
あと注意しておきたいのが「審査→申し込み→手続き→借り入れ」までに最短で2週間~1ヶ月程度の時間がかかることです。
もし銀行ローンへ乗り換えを検討する場合は余裕をもって行動するといいですね。
銀行ローンに借り換えることのデメリットはあるの?
ここまで残価設定ローンから銀行ローンへ乗り換える際のメリットと手続きの流れを説明しました。
最後に、銀行ローンへ借り換えることへのデメリットもご紹介します。
銀行ローンを利用する際のデメリット
どんなサービスにも利用する人が優先する事柄によって、デメリットは生じるものです。銀行ローンの場合は以下のようなデメリットが考えられます。
- 審査→手続き→借り入れまでに時間が1ヶ月程度かかる
- ネット完結型のローンがない機関は平日に複数回行く必要がある
- 変動金利を選んだ場合、金利変動の影響を受ける(支払額が変わる)
- ディーラーローンと比べ揃える必要のある書類が多い
などです。どうしても急いでいて時間がなかったり、クルマがすぐに必要になるという人は、利用しにくいものかもしれません。
しかし、すでに残価設定ローンを利用したは良いが、最終支払いの金額が大きく目処が立たないということであれば、少しの時間と手間がかかりますが、非常にお得になるため、利用を検討シテも良いかと思います。
先ほどまでに見てきたように、銀行ローンには、
- 残価設定ローンよりも低い金利で借りられる
- 最大10年間のローンが組める
- ディーラーローンは所有権留保されるが、銀行ローンはされない
- ゴールド免許を保有していると金利がさらに低くなる金融機関がある
- ハイブリッドカーのローンを借りると金利がさらに低くなる金融機関がある
- 同じ機関から住宅ローンなどを借りていると金利がさらに低くなる金融機関がある
というメリットがありました。今お抱えの問題を解消できる可能性もありますので、銀行ローンについても検討をしてみてください。
利用するにしてもしなくても話を聞くだけなら無料だからね~
ディーラーと銀行、それぞれ一長一短ありますが、支払い金額が少しでも安い方がおトクなので、恐れずに銀行で借り換えを実践してみてはいかがでしょうか。
→TOP【2019】残クレ解法バイブル!検討している人も利用している人も!お悩み解消!
残クレ・ローン車を査定するなら、やっぱり大手を含んでいる一括査定サービスの方が断然イイ
一括で査定依頼をしてくれるサイトはいろいろとありますが、売却を残クレやローンの残っている車の売却を検討しているのであれば、なるべく大手の買い取り店を含んでいる方が、最終的な選択肢も増えておススメです。
特に、残価設定型ローンや、ディーラーでのローンを組んでいる場合、査定額が残っている残債よりも低いというケースがあります。
こういった場合に、大手の買い取り店では、残債の不足分の金額を再ローンとして設定できる場合もあります。
査定に出したけど、残債の差額が支払えなくて結局車を手放せないという可能性が、あなたにとって一番のマイナスの状態ですよね。
100%ではありませんが、大手の買い取り店を含むことでこの可能性をなるべく低く抑えることができるますよ。
同時に最大10社の見積もりを簡単に取れるので、その中からあなたの希望の条件や、より高い金額を提示してくれた買い取り店で売却を検討することができます。
金額に納得できないのでうりませーん。もOK。
もちろん査定額だけだしてもらって、ディーラー下取りの時の交渉材料にしてもいいですね。
今の愛車を少しでも高く査定してもらえれば、あなたの今抱えている多くの悩みが解消できるかと思います。
下取りの査定額から平均18万円アップ。90万円以上アップの例も
現状、車の維持を難しいという人達が、車を売却する際に、かなりの確率で一括査定を選んでいます。
一括査定に申込むと、業者から査定日調整や、参考価格についての連絡がはいります。この時に、相場だけ確認するということでも問題ありませ。
中には、「電話でのやりとりがめんどくさそう」という方がいますが、正直、そいういった方はお金に比較的余裕があり面倒をかけるくらいなら、手軽な方が良いという方がほとんどです。
査定額がこれだけプラスになるのに、電話が面倒とかどんだけリッチなの??
むしろ、真剣に少しでも高く売却をしたい人にとっては、売却に関する多くの情報を得ることができるので、査定の業者と話をするだけでもずいぶん気が楽になりますよ。
そして、実際に出張で査定にきてもらい、どのくらいで売却することができるかを確認し、より高い値段で買い取っていただくように交渉にも比較的気軽に応じてくれます。
また、すぐに相場を知りたいという人にとっては、情報入力後すぐに大雑把な相場を表示してくれるので、そちらだけでも結構参考になりますね。
以上を踏まえて検討してみてくださいね。
P.S
あなたが、現在どのくらいの気持ちで少しでも高く車を売却しようと考えているかはわかりませんが、お金に余裕があるなら、正直いってディーラーでの下取りが一番楽な選択肢です。
ですが、1円でも高く売却したいと考えている人にとっては、査定を利用して売却することで状況を打開できることもあるので、ご自分の状況を鑑みて利用なさってください。