3年から5年の期間で残価設定型クレジットで車を買ったけど、
- 途中で車が必要なくなって中途解約したいと
- まとまったお金が入ったからローンをやめたい
という方が結構います。途中で解約することにメリットやデメリットはあるのか、そもそも解約できるのかわかりませんよね。
そこで今回は日産の残価設定ローンの中途解約について解説していきます!
辞められるものならすぐやめたい!
そもそも!日産の残価設定ローンを中途解約することってできるの?
最初に疑問となる日産の残価設定型クレジットを中途解約できるかどうか、ということですが、結論は「NO」です。なぜならローンの契約には解約という概念が存在しないからです。
ではどのようにすれば良いのか?ということになりますが、「残っているローン(残債)を早期一括返済してクレジット契約を終了させる」という手続きをすれば問題ありません。
その手続きを経れば「残価型クレジットを解約できた」という認識ができますね。
そうすると、
- クルマを手元に残す(=乗り続ける)
- クルマを手元に残さない(=手放す)
という2つのケースが想定されます。次の項目からそのケースに合わせた手続き方法などの流れを説明していきますね!
ケース1 クルマを手元に残す場合の手続き方法とその流れは?
最初のケースは「クルマを手元に残す」ですが、このケースはまとまったお金が入った場合などに早期一括清算をして残価設定型クレジットの契約を終了させる、ということになります。その際に必要な手続きの流れをご説明します。
流れ1、ローン会社(日産フィナンシャルサービス)へ早期一括支払い金額を照会する
まずは実際に残債を一括清算する際にいくら支払えば良いのか?という疑問点が出てくると思いますのでここからおつたえしていきます。
クレジット契約をした際に日産フィナンシャルから「契約の詳細」の書面が送付されてきます。それが手元にあれば金額をすぐに確認できると思いますが、実は早期一括返済の金額はこの通りの金額ではありません。
これは決められた期間に合わせた金利の支払い分が加味されているためで、早期返済する際には「支払はなくても良い金利分」が発生することになります。そのために日産フィナンシャルに照会する必要があるのです。
日産フィナンシャルに照会をすると「問い合わせた当月の定められた期日に支払いをする場合の一括支払い額」を教えてくれます。
もし、日産フィナンシャルの問い合わせ先などがわからなかったら購入した販売店へ問い合わせしてくださいね。
流れ2、残債の一括清算をする
支払うべき金額がわかったら、次は一括清算です。残りの残債分を一括で支払うことになります。
もちろん直接お金を持ってお店へ足を運ぶ必要は全くありません。場合によっては何百万円ともなる大金を持ち運ぶことは非常に危険ですよね。指定された期日までに指定された銀行口座へお金を入金すれば完了ですので安心です。
クレジット残債の一括入金が無事完了すると、約2週間後を目安に「クレジット契約終了のお知らせ」という手紙が日産フィナンシャルから郵送されてきます。これはその名の通り残価型クレジット契約が終了した証となります。
流れ3、一括清算した後にする手続き
通常であれば、クレジットの残債を一括清算し終えて日産フィナンシャルから契約終了のお知らせが来たら終わり、と思ってしまう方も多いはず。ですが、実はもう一つ大事な手続きが残されているんです!
それは・・・「所有権解除」です。
所有権解除って何?って思う人も多いはず。これはディーラーで残価設定型クレジットを契約した際に、もし契約者(あなた)の支払いが滞った場合にディーラー(日産フィナンシャル)側の保険として「支払期間中は対象となるクルマを担保として所有権を一時的に留保」しているんです。
簡単に言えば、あなたが月々の支払をしてくれなくなった場合、車の所有権をディーラーにしておくことで、回収できないお金の代わりに車を回収できる様にしておくというものです。つまり車屋にとっての保険みたいなものです。。
試しに車検証を試しに見てください。「所有者」の欄に購入したディーラーの販売会社名が記載され、「使用者欄」に名義人(あなた)の名前が記載されているはずです。
支払いが終了したらこの所有権留保をしておく必要は無いため、所有者欄から販売会社の名前を削除しましょう。
その際の手続きの流れですが、自分で必要書類を集めて動く必要は全くありません。
購入したディーラーの販売店へ印鑑証明と実印、車検証を用意して持っていけばほかの手続きはやってもらえるので簡単ですよ。
ここまで済めば完了です。あとは、あなたのカーライフを楽しめばよいだけです。
現金があればこれで解決だね。
一括で支払うお金がない場合はどうすれば!?
続きを読んでみよう。
ケース2 クルマを手元に残さない場合の手続き方法とその流れは?
次のケースは「クルマを手元に残さない(手放す)」です。このケースはクルマが必要なくなったため中途解約をしたい、などが想定されますね。
この場合は「クルマを売却し、そのお金で残債を清算する」という流れが一番理解しやすいと思います。その際の流れを解説しますね。
流れ1、ローン会社(日産フィナンシャルサービス)へ早期一括支払い金額を照会する
この流れはケース1の乗りつづけるパターンと同じです。
一括清算する場合はどれくらいの金額が必要なのか、を調べておく必要があります。
流れ2、クルマを中古車買い取り業者へ査定に出す
次はクルマを売るために買い取り業者に査定に出しましょう。
売却する際の日産フィナンシャルへの入金処理等は買い取り業者がすべて代行して手続きをしてくれます。必要な書類(印鑑証明など)を用意するだけなので簡単ですね。
査定の結果、残債より買取査定額が上回っていた場合はその差額が自分の口座へ入金されるので儲かった気分になりますが、問題はその逆のパターンです。
残債より買取査定額が下回った場合は、その差額を一括で支払わなければなりません。この際の入金先は、ケース1とは異なり「買い取り業者の指定した口座」になりますので注意が必要です。
以上のように、2つのパターンで流れが若干違うのでこの2つはしっかりと押さえておきましょう。
■残価設定ローンをやめるときのあれこれ
今まで残価設定ローンを中途解約(早期一括返済)する流れを説明しました。
その中で、様々な疑問が出てくると思います。
例えば
- どの程度の人が一括返済を行うか
- 営業による引き留めなどはあるか
などが挙げられると思います。
では、実際のところどうなのかという疑問にお答えしたいと思います。
ひとつ目の「どの程度の人が一括返済を行うか」ですが、実際のところは3割にも満たないと思います。
例えばまとまったお金が入ったり、残価型クレジットよりも金利の低い金融機関系カーローンに借り換えたりするときには【ケース1】のようなことをしますし、本当に車が必要なくなったときに【ケース2】のように車を売却することもあります。
次にふたつ目の「営業による引き留め」ですが、ディーラーで売らず、買い取り業者を利用すればこれは全くの皆無です。ディーラーで売却するときには理由を聞かれるかもしれませんが、買取業者で車を売るときは一切買ったディーラーにばれません。
さらに、複数の買い取り業者で相見積もり(買取額を競い合わせる)をとることで下取りで査定してもらう金額よりも50万以上高く売却できるばあいもあります。いちいち複数店舗を回るのもばからしいので、一括査定のサービスを利用することをおすすめします。
余談ですが、これは日産正規ディーラーに勤めていた筆者自身は、“残価型ローンで買った車を売却”して“新たに残価型ローンで新車購入”をしました。こういったケースも例外としてあります。ライフスタイルが変わって車を買い替える場合は参考にしてみてください。
【相殺】車の売却残債あり!その方法とローンを最大限に削る重要事項!
残価設定ローン中途解約まとめ
今回は残価型ローンの解約についての説明でした。
「ローン契約なので解約という概念ではなく早期一括返済である」ということだけは覚えておいた方がいいでしょう。
一括返済して乗り続けるか、逆に売却してしまうか、という選択に迫られた場合、この記事に書かれていることを参考にしてみてくださいね!
→TOP【2019】残クレ解法バイブル!検討している人も利用している人も!お悩み解消!
残クレ・ローン車を査定するなら、やっぱり大手を含んでいる一括査定サービスの方が断然イイ
一括で査定依頼をしてくれるサイトはいろいろとありますが、売却を残クレやローンの残っている車の売却を検討しているのであれば、なるべく大手の買い取り店を含んでいる方が、最終的な選択肢も増えておススメです。
特に、残価設定型ローンや、ディーラーでのローンを組んでいる場合、査定額が残っている残債よりも低いというケースがあります。
こういった場合に、大手の買い取り店では、残債の不足分の金額を再ローンとして設定できる場合もあります。
査定に出したけど、残債の差額が支払えなくて結局車を手放せないという可能性が、あなたにとって一番のマイナスの状態ですよね。
100%ではありませんが、大手の買い取り店を含むことでこの可能性をなるべく低く抑えることができるますよ。
同時に最大10社の見積もりを簡単に取れるので、その中からあなたの希望の条件や、より高い金額を提示してくれた買い取り店で売却を検討することができます。
金額に納得できないのでうりませーん。もOK。
もちろん査定額だけだしてもらって、ディーラー下取りの時の交渉材料にしてもいいですね。
今の愛車を少しでも高く査定してもらえれば、あなたの今抱えている多くの悩みが解消できるかと思います。
下取りの査定額から平均18万円アップ。90万円以上アップの例も
現状、車の維持を難しいという人達が、車を売却する際に、かなりの確率で一括査定を選んでいます。
一括査定に申込むと、業者から査定日調整や、参考価格についての連絡がはいります。この時に、相場だけ確認するということでも問題ありませ。
中には、「電話でのやりとりがめんどくさそう」という方がいますが、正直、そいういった方はお金に比較的余裕があり面倒をかけるくらいなら、手軽な方が良いという方がほとんどです。
査定額がこれだけプラスになるのに、電話が面倒とかどんだけリッチなの??
むしろ、真剣に少しでも高く売却をしたい人にとっては、売却に関する多くの情報を得ることができるので、査定の業者と話をするだけでもずいぶん気が楽になりますよ。
そして、実際に出張で査定にきてもらい、どのくらいで売却することができるかを確認し、より高い値段で買い取っていただくように交渉にも比較的気軽に応じてくれます。
また、すぐに相場を知りたいという人にとっては、情報入力後すぐに大雑把な相場を表示してくれるので、そちらだけでも結構参考になりますね。
以上を踏まえて検討してみてくださいね。
P.S
あなたが、現在どのくらいの気持ちで少しでも高く車を売却しようと考えているかはわかりませんが、お金に余裕があるなら、正直いってディーラーでの下取りが一番楽な選択肢です。
ですが、1円でも高く売却したいと考えている人にとっては、査定を利用して売却することで状況を打開できることもあるので、ご自分の状況を鑑みて利用なさってください。