「車を買いかえる」
これは人生において大きなイベントのひとつです。


数百万円の買い物となるので滅多にできません。
ですので「失敗したくない」という気持ちも強くなりますよね。
ですので買い替えるには「タイミングが重要」であると私は言い切ります。


買うのに良いタイミングに関しては、安く買える時期など多々ありますが、逆のパターンはわからないもの。


ディーラーで「いつ買い替えちゃいけないのか」と聞いたとしても明確な答えは出てきません。


そこで今回は、「車を買い替えるのに良くないタイミング」について元ディーラー営業マンが徹底的に解説します!

買い換えない方がいいタイミングその①
モデルチェンジ直後



まず初めに紹介する買い替えるのに良くない時期は「モデルチェンジ直後」です。


「なんで最新機能が多く搭載された新型車はいけないの?」
と思うかもしれません。


私自身、新型車を買うことは安全装備や快適な機能が多く搭載されている新型車を買うことは非常に賢い選択だと思います。


ですが、モデルが変わった直後というのは正直オススメしません。
ディーラーの営業マン側からしたら「新型を多くのお客様に提供する」ということは一番の使命です。


発売されたばかりの車というものは機能面が充実していてプラスの面が多いのは事実ですが、それ以上にマイナスの面も存在しているのです。


新型車というものは、自動車メーカーが新たに開発した最新の部品やプログラムをふんだんに使っているのが最大の特徴です。


日産でいうのであれば自動運転の「プロパイロット」などがいい例だと思います。


プロパイロットそのものに不具合の報告はネットなどの情報を見たり実際にディーラーで聞くとそれほどありませんが、一般的にモデルチェンジ直後の新型車というものは何かしらのトラブルが起こる可能性が高いのです。


ちょっとしたプログラムの欠陥で走行性能が低下したり、部品の品質があまり良くなくリコールではないけれども品質改善を要するものが出てくる可能性があったりします。


現行型のセレナを例に挙げると、新たに採用された「キャップレス給油口」に不具合が出ていたという話を聞いたことがありますし、やはり新しいものには何かしらの不具合が生じるのです。


こういった不具合が出るたびにディーラーに足を運ぶのも手間になりますよね?


このような背景から、新型が発売されてからある程度(1年~2年程度)経った車を買うことが良いと私は考えます。


巷でよく「モデルチェンジ直後とモデル末期、どっちを買うのがいい?」という議論を聞きますが、私はズバリ後者の「モデル末期」を買うことを強くお勧めします。


モデル末期の車は、そのモデルの中でも「究極に熟成されているモデル」なのです。
前述したモデルチェンジ直後の不具合なども改善されていますし、数回のマイナーチェンジを経て内外装ともにグレードアップされています。


さらにと特筆すべき点としては、必要なメーカーオプションが標準装備されている「特別仕様車」といった車を「格安」で買うことができます。


不具合が改善されていて、かつ安く買えるということは大きなメリットだと思いますよ。

買い換えない方がいいタイミングその②
4月~6月



次に買い替えない方が良いタイミングとしてご紹介するのはこの時期。


「なぜ4月~6月?」
と思う方もいるかもしれません。


このタイミングには「製造過程」であまり良くない個体に当たってしまう可能性があるのです。
4月~6月という時期を聞いてピンと来る人もいるかと思います。
そう、それは「新入社員が入ってくる時期」です。


この時期は、新入社員研修の一環として「製造過程を実際に現場(工場)で学ぶ」ということを行う自動車メーカーがあります。


塗装、組み立てなど重要な工程を不慣れな人間が行うことで起こる事態は想定しやすいと思いますが、「品質の悪い新車が出荷されてしまう」可能性が高くなるということです。


実際に車関連のSNSの投稿で「塗装品質の低い車に当たった」などという報告を目にしたことがあります。
塗装のノリが悪く、エアブローをしただけで塗装が見る見るうちに剥がれてしまうというような粗悪な車に巡り合ってしまうことがあるようです。
その方はやはり、この4月~6月に購入をしてしまったようなのです。


徹底した出荷前検査をしていても、ちょっとした瑕疵(ミスや欠陥)のある車に当たってしまう可能性が高くなってしまうことから、この時期に買うのは控えたほうがよさそうです。


もし万が一、この時期に車検がくるなどで買い替えを余儀なくされてしまう場合の対処法は「この時期より以前(3月より前)に出荷された車を狙って買う」ことです。
少し時間がたった車を買うことになりますが、粗悪品に当たったしまうよりは数倍マシだと思いますよ。


タイミングではないけど、買い替えてはいけない新車



最後に紹介するのは買い替えるのには良くないタイミングではない話です。


買い替えてはいけない新車についてご紹介します。


その車とは「在庫限りの特選車」です。


「買い替えるのであればなんでも大丈夫じゃないの?しかも安いし」
と思うかもしれません。


ですが、この特選車には安いなりの“裏”があるのです。


特選車すべてに当てはまることではありませんが、けっこうな確率で当てはまることなのですが、この「在庫限りの特選車」というものには「長期在庫」という車があるのです。


一般的に新車は受注生産です。
ですが、ディーラーは納期を早めたりするために「人気車種、人気グレード、人気色、人気オプション」の車を自社在庫として先行発注しています。


先行発注していた車が売れれば御の字ですが、売れ残ってしまう可能性だってありますよね?
そういった車はどうなるのか?というと、試乗車として使われたりもしますが、在庫として残されることだってあります。


自動車は「登録される=ナンバーが付く」までは「いつまで経っても新車」という扱いを受けます。
たとえ工場から出荷された直後でも、極端な話ですが出荷されてから1年以上経っていても扱いとしては「新車」なのです。


ディーラーは後者の車を「特選車」として普段出ないであろう大幅な値引きをして在庫処分をすることがあります。
そういった車を買うことのデメリットを説明しますと、このような長期在庫の車はディーラーのモータプールで悪い場合は雨ざらしで放置されます。
ろくなメンテナンスもされないので、塗装に劣化がみられるかもしれませんし、全く動かしていない車は故障する確率も高くなります。
このようなリスクをディーラーは話してくれませんので注意が必要なのです。


実際に私がディーラー勤務時代に同僚が出荷後1年半経過した車を販売しました。
もちろんこの事実を説明する義務はありませんので、お客様は知りません。


「在庫限りの特選車」のメリットは通常より安く買える以外にメリットはありません。


「安く買えたからいいや」と思うのであればいいですが、せっかくの新車なのにこういった車は・・・と思いますよね?


こういった事例もありますから、「安いものには裏がある」と常に考える必要があります。

まとめ



車を買い替えるのに良くないタイミングとして3つの例をご紹介しました。
最後のひとつはタイミングではありませんが、覚えておいた方がいい知識であることに違いはないかと思います。


基本的に車は「買いたいときに買う」のが基本だと思いますが、こういったリスクも考えたうえで買うのが一番ではないでしょうか。


大きい買い物ですから、後悔はしないようにしましょうね!