残価設定ローンを利用したいときや、自動車を売却したいときに残価率という言葉をよく耳にすると思います。


残クレを了する場合も、売却する場合も関係してくる話なのですが、数字が絡んできたり、いざディーラーの担当に説明してもらっても「チンプンカンプン」だった言う方もたくさんいらっしゃるようですね。


今回は残価率についてなるべくわかりやすく説明してきますので、よろしくお願いします!


左スリップ

ディーラーの担当に専門用語で押し切られないためにも。。


右ピンク

知識は持ってて損は無いわね。

そもそも残価率って何?求め方はあるの?

まずはじめに、残価率がどのような物かわからない方もいるかと思いますので説明していきます!


左故障車

数字苦手だけど理解できるかな、、、


左黄色

日本語がわかれば大丈夫!


残クレは、
「3年~5年(車種によっては6年もあり)」の期間で契約して新車に乗るクレジット方式です。


この時に「契約期間終了時点における車の価値を予想し、その価値を契約期間の最終回に据え置くことで毎月の支払金額を抑えることができる」のが残クレの特徴です。


その「契約期間終了時点における車の価値」というものがいわゆる「残価(残存価値)」ということになります。


左水色

3年後に残っている価値がいくらなのか、ディーラーは長年の市場のデータで予想できるんだね。

残価についての具体例!

例えば、

ポイント!

  • 300万円の新車を
  • 5年の残クレで購入する場合

その車の5年後の価値が100万円だと仮定をすると、100万円が残価となります。


この時に残価率を求めることができます。残価率を求める際の公式があるので一緒に確認してきましょう。

残価率を計算する公式

〇年経過後の車両価格(残価)
÷
購入する新車のメーカーオプション込みの車両本体価格
×
100
=残価率(%)

 

これを先ほどの例に当てはめると
100万円÷300万円×100=33.33%
となります。


残クレのシミュレーションをした際に計算することができます。基本的には、おおっぴらに「○○%が残価です!」と教えてくれる情報ではありません。

残価率って一律で決まっていないんです!じゃどのような基準で決めるの?

左水色

元日産の正規ディーラー担当目線でご紹介!

意外と知られていないことなのですが、残価率は車種によって違います。もっと言えば、同じ車種でも、グレードによっても違います。


その理由は単純明快で、

チェック

  • 中古車として流通した際に人気があるかないか



という点から決められていきます。ですが、出たばかりの新型車は中古車として流通していません。


この場合はフルモデルチェンジ前の車の中古車市場における相場をベースに決めたり、「3年は50%、4年は40%、5年は30%」という基準にのっとって決めたりもします。
一言で言うのであれば簿記や会計上の理由です。


このような基準をベースに「売れ筋グレードあるいはメーカーが強く推していきたいグレード」の残価率を高めに、そうでないものを若干低めに設定する傾向があります。

どのような車が残価率が高いのか?

簡単にイメージしやすい様に、残価率が高い車を以下のように連想してみたらいかがでしょう??

ポイント!

    • 残価率が高い車

    • 売れている車

  • 街中をよく走っている車



といったような連想ができませんか?


道路をどのような車が多く走っているか、という点に注目すればわかりやすいと思います。

ポイント!

  • ミニバン
  • SUV
  • ハイブリッドカー
  • 軽自動車



などの車種が多く走っていませんか?


とくにこの中でも「エアロ付き」と呼ばれるカッコいい外装の車が残価率が高い傾向にあります。


日産車で例を挙げると

チェック

  • セレナ(特にハイウェイスター系)
  • エクストレイル
  • ジューク
  • ノート(特にe-power、スーパーチャージャー搭載車)
  • デイズ、ルークス(特にハイウェイスター、ライダー)



が残価率が高いですね。


逆に残価率が低い車ってどんな車なのかというと、高い車の逆といえば簡単です。


具体的には


・グレードの低い車
・セダンタイプの車



です。


セレナ、デイズ、ルークスのノーマルタイプやノートのノーマルグレード、フーガやスカイラインなどのセダン系は残価率が低めに設定されていますね。


また、残価率は中古車市場の状況等を確認しつつ定期的に改訂されます。明確な時期は定まっていませんが、たいてい年に2回から4回ぐらいのスパンで変わっていきます。


大幅に変わるというのは少ないですが、経験上プラスマイナス3%の範囲で変わることが多かったですね。

残価率が高い車こそ残クレを使うべき!そのメリットは?

残価率の高い車と低い車の特徴を説明しました。この中でも「残価率の高い車ほど残クレを利用すること」をおススめします。


その理由は非常に単純明快で

ポイント!

  • 残価率が高い(残価が高い)車ほど据置金額が高くなるので月々の負担額が抑えられる



ということです。

残価率が高い場合ほど月々の持ち出しを抑えられる!



メーカーオプション込みの車両本体価格が500万円の車があったとします。その中で5年後の残価率が38%のグレードの車と、残価率が28%のグレードがあったとします(※本来はあり得ません。あくまでも例です)


この時の残価が

38%の車:190万円
28%の車:140万円



となります。


左水色

随分と変わるね。


これらを据え置いた際に支払う総額は

【38%の車】
500万円-190万円
310万円


【28%の車】
500万円-140万円
360万円



となります。


これを59回均等に分割をすると

【38%の車】
310万円÷59回
5万525円


【28%の車】
360万円÷59回
6万101円



となります(金利は除く)


このことから、


残価が高い車の方が月々の支払いが抑えられる


ということがわかりますよね?


ですので、先ほど例として挙げた残価率が高い車(セレナ ハイウェイスターなど)ほど残クレを使った方が月々の支払いが抑えられるということになります。


では試しに、実際に販売されているセレナで比較をしてみましょう

セレナでシミュレーション!残価率の違いで月々の支払いを比較!

以下の条件で計算をしてみます。

・グレード:ハイウェイスター Vセレクション
・装着オプション:オートデュアルエアコン+寒冷地仕様(ヒーターダクト〈サード足元〉、PTC素子ヒーター、高濃度不凍液、ヒーター付ドアミラー)、セーフティパックB、特別塗装色(マルーンレッド/ダイヤモンドブラック2トーン)
・諸費用は概算。
・金利は同水準(1.9%)






このように残価が高いと月々の支払金額をグッと抑えられのがわかると思います。これなら、残クレメリットが最大限に活かされますね。

残価率が低い車は残クレを使わない方がおトク!

では、残価率が高い車は月々の支払い金額が抑えられておトクだということがわかったところで、


残価率が低い車はどうなのか?


という点に注目してシミュレーションしてみます。


このシミュレーションで使う車は日産シルフィです。


以下の条件で計算をしてみます。

・グレード:X
・装着オプション:なし
・諸費用は概算。
・金利は同水準(4.9%)






このように、残クレで買ってもたいして月々の支払いが抑えられないということがわかりますね。


それよりもむしろ残価分を据え置いていることで支払う利息が多くなっているので、もし仮に5年後に車を返却せずに乗り続けるという選択をした場合は残クレの方が損をするということになります。


残クレにもデメリットがありますから、残クレを利用することが自分にとってどれだけプラスになるのかをよく検討してから利用してほしいと思います。

残価率は公表されていない!どうやったら調べられる?

ここまで見てきたとおり、

ポイント!

  • 残価率が高いと支払額が抑えられ
  • 逆に残価率が低いと支払額が抑えられないうえに損をする



ということがわかりました。


残価率がわかっていればどの車がおトクか、ということがわかりますが、実はこの残価率、公表されていないんです


もちろん、ディーラーの営業マンへは資料として残価率一覧表が配布されていますが、これは社外秘なのでお客さんは見ることができません。


では、どうしたら残価率がわかるのかというと・・・1台1台しらみつぶしに調べていくしかないんです(笑)。
(ちなみに上記の残価率も1台ずつ調べて計算しました、、汗)


例えば、日産であれば残クレのシミュレーションをすれば調べることができます。


興味の有る車種があれば調べてみてくださいね。


日産の残クレ記事一覧

左黄色

日産の残クレを利用したい人は参考にしてみてちょ

まとめ

残クレを利用する際は残価率に注目して車を買うとおトクになる場合とそうでない場合があります。


おトクな車は、

ポイント!

  • ミニバンのエアログレード
  • SUV
  • 軽自動車
  • ハイブリッド車



です。


逆におトクでないのは、

人気のないグレード

セダンタイプ



です。


残価率は公表されていませんが自力で計算すれば調べることもできますので、


「残価率が高い車は残クレを積極的に利用して、残価率が低い車は通常クレジットを利用する」


ということを覚えておけば残クレを最も有効に利用することができます!ここまでは日産を例にとってきましたが、各社残クレの基本的な考え方はかわりませんので、参考にしてみてくださいね。


→TOP【2019】残クレ解法バイブル!検討している人も利用している人も!お悩み解消!




残クレ・ローン車を査定するなら、やっぱり大手を含んでいる一括査定サービスの方が断然イイ

一括で査定依頼をしてくれるサイトはいろいろとありますが、売却を残クレやローンの残っている車の売却を検討しているのであれば、なるべく大手の買い取り店を含んでいる方が、最終的な選択肢も増えておススメです。


特に、残価設定型ローンや、ディーラーでのローンを組んでいる場合、査定額が残っている残債よりも低いというケースがあります。


こういった場合に、大手の買い取り店では、残債の不足分の金額を再ローンとして設定できる場合もあります


査定に出したけど、残債の差額が支払えなくて結局車を手放せないという可能性が、あなたにとって一番のマイナスの状態ですよね。


100%ではありませんが、大手の買い取り店を含むことでこの可能性をなるべく低く抑えることができるますよ。


同時に最大10社の見積もりを簡単に取れるので、その中からあなたの希望の条件や、より高い金額を提示してくれた買い取り店で売却を検討することができます。


左黄色

金額に納得できないのでうりませーん。もOK。




もちろん査定額だけだしてもらって、ディーラー下取りの時の交渉材料にしてもいいですね。



今の愛車を少しでも高く査定してもらえれば、あなたの今抱えている多くの悩みが解消できるかと思います。

下取りの査定額から平均18万円アップ。90万円以上アップの例も

現状、車の維持を難しいという人達が、車を売却する際に、かなりの確率で一括査定を選んでいます。


一括査定に申込むと、業者から査定日調整や、参考価格についての連絡がはいります。この時に、相場だけ確認するということでも問題ありませ。


中には、「電話でのやりとりがめんどくさそう」という方がいますが、正直、そいういった方はお金に比較的余裕があり面倒をかけるくらいなら、手軽な方が良いという方がほとんどです。


左ギクリ

査定額がこれだけプラスになるのに、電話が面倒とかどんだけリッチなの??




むしろ、真剣に少しでも高く売却をしたい人にとっては、売却に関する多くの情報を得ることができるので、査定の業者と話をするだけでもずいぶん気が楽になりますよ。


そして、実際に出張で査定にきてもらい、どのくらいで売却することができるかを確認し、より高い値段で買い取っていただくように交渉にも比較的気軽に応じてくれます。


また、すぐに相場を知りたいという人にとっては、情報入力後すぐに大雑把な相場を表示してくれるので、そちらだけでも結構参考になりますね。


以上を踏まえて検討してみてくださいね。


P.S
あなたが、現在どのくらいの気持ちで少しでも高く車を売却しようと考えているかはわかりませんが、お金に余裕があるなら、正直いってディーラーでの下取りが一番楽な選択肢です。



ですが、1円でも高く売却したいと考えている人にとっては、査定を利用して売却することで状況を打開できることもあるので、ご自分の状況を鑑みて利用なさってください。




→TOP【2019】残クレ解法バイブル!検討している人も利用している人も!お悩み解消!



頭金がない?安く買う努力より、今の車を高く売る方が簡単かも?

新車購入前に、

チェック

  • 値下げ交渉をする
  • 月々の支払を何とか抑える
  • なるべく現金を残しておきたい



と考えている人が多いのではないでしょうか?新たに車が必要となったり、生活環境の変化などで車の買い替えが必要になる時って、お金の問題がどうしてもついてきますよね。


あなたもそうかもしれませんが、新しい車を”お得に買う”という所に目が行きがちです。ですが、、、


左黄色

ちょっと視点をかえてみよー

買い替えなら、今の車を少しでも高く売ることを考えてみては?

実は、実際には新車を値引きしてもらうのって結構難しいことです。結局はオプションを付けてもらうなどして、実質的な値引きは難しいです。


だからこそ、残価設定型ローンなどなるべく月々の支払額を押さえられる方法などを選択しているのだと思いますが、一番効率的に支払い額を押さえられるのってやっぱり今乗っている車の売り方だと思います。


たとえば、一括査定を利用すると、下取りの査定額よりも平均18万円も高く車を売却できます中には90万以上も高く売却している例もあるので、知らずに下取りに出すなんて損すぎますよね。因みに査定は無料です。


右青

これだけいけば頭金になるね♪



一括査定の利用の仕方は?45秒の入力で、相場もすぐにチェックできる

一括査定のサービスもいろいろありますが、一番便利なところでは情報入力後すぐにあなたの車の相場がわかるようになっています。


ディーラーの担当者に話を聞くと、最近では下取りをする人よりも、買い取り店などで売却を選択する人がかなり増えているということを耳にします。


店舗や地域によっては、体感的に、下取りよりも買い取り店などでの査定を依頼する人が多いということろもあるくらいだそうです。


新車を買うなら、とりあえず購入先で今の車は下取りをしてもらい、差額を引いてもらおうと考えていると、知らないうちに数十万円の車の価値を見逃しているということも起こりかねないので、注意してくださいね。


愛車の相場を確認してみる→


左水色

たいした手間じゃないし、ためしてみるか。


右ピンク

そんな気楽な気持ちでいいわけ?


左黄色

大丈夫だよ。”試し”に無料見積もりをしてもうつもりが、思いがけない金額がでて、売却という人がかなりたくさんいるみたいだからね。


右ピンク

納得できなければ、売らなくてもいいわけね。


右青

そーゆーことー